当サイトへようこそお越しくださいました!
数あるサイトの中からココを選んでくれてありがとうございます。
はじめまして。
このサイトを運営している獣医師&獣医学博士のアッチーブです。
文字だけでは信用がないと思うので、獣医師免許&博士学位授与証明書の写真を載せますね!
個人情報にあたる部分は怖いので勘弁してください。
以前から当サイトをご存知だった方は「運営者が変わった?」と思ったかもしれませんね。
だって、少し前までは「修(おさむ)」という名前で執筆していましたから。
当時の私
獣医師/Ph.D.(獣医学博士)/大学や製薬会社で基礎研究に従事していた元研究者/現在は動物病院で犬・猫の診療をしている臨床獣医師
アバターは「ラストカルテ」の当麻健匠がカッコいいなと思って、自分の顔をそれに近づけてみました。
名前は「ワールドトリガー」の三雲修が好きなので、勝手にお借りしました。
アバターや名前を変更した理由は、もう私は臨床獣医師ではないからです。
アバターを変更しないと嘘になるので、これを機に別アカウントで使用しているアバターと名前に統一しようと考えました。
このページは、そんな私とサイトの紹介ページになります。
お手すきの際に、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
研究職専門の派遣社員時代の話
大学を卒業したあとは、大学院の博士課程に進学して博士号を取得しました。
研究者を目指してポスドクの職を探していましたが、予算が獲得できなかったり、社会が求める「大人な対応」ができなかったので諦めました。
そして、研究職専門の派遣社員となり製薬会社で研究職に就きます。
大学にいた頃は感染症の研究をし、製薬会社にいた時は老化の研究のお手伝いに従事してました!
ちょうどその頃から、奨学金返済とどう向き合うべきか分からなくなりました。
何のために奨学金を返済しているのか?
真面目に勉強して獣医師免許や博士号を取得したけれど、それを活かした仕事をしていない(できていない)。
残っているのは借金だけ…
徐々に「もったいない」という考えが優位となっていき、とりあえず資格を活かした仕事をしようと思うようになりました。
臨床家獣医師への挑戦した時代
転機は新型コロナウイルス感染症です。
コロナが流行したとき、犬や猫などの動物でも新型コロナウイルスの感染が報告されました。
それを知った時に「人獣共通感染症のことをもっと飼い主さんに伝えなきゃ」と感じたんです。
そして、それは私にピッタリな仕事だと思いました。
だって、私は感染症の研究をしたことがある獣医師で、専門も人獣共通感染症だったから。
思いったったら吉日!
私は「人獣共通感染症のことを飼い主に啓発できる臨床家になる」と決め、研究職から臨床家へと転職しました。
私の挑戦
私は小動物臨床の現場で、次の5つのことに挑戦しようとしていました!
- 飼い主への啓発と衛生指導
- 人獣共通感染症(動物由来感染症)の診断
- 病原体の検出情報(疫学情報)の収集
- 医療サイドへの疫学情報の提供
- 臨床獣医師間での危機管理の共有
私には、PCRやELISA・WB、ウイルス分離や細菌培養などの経験があり、実験室内診断の知識と技術があります。
- 臨床現場は口腔内スワブ・血液・ダニ・ノミなどサンプル採材が容易なので、院内に実験室を作れば診断のための研究や疫学情報の収集ができる!
- そのデータをその地域の医療機関や保健所と共有すれば医療サイドへの情報提供もできる!
- 臨床では飼い主さんと接する機会も多いので、飼い主への啓発と衛生指導もできる!
- 学会や論文等で発表することで、臨床獣医師間での危機管理の共有もできる!
上記のように考えてワクワクしていました!
でも、甘かった!
臨床の現場は私の想像とは全然違う世界でした。
臨床家は人獣共通感染症に興味が無い
臨床の現場は「人獣共通感染症の予防・啓発」に興味が無い人ばかり
動物の病院見学や面接などで「飼い主さんに人獣共通感染症の啓発ができる臨床家になりたい」と私が伝えても良い返答はありませんでした。
ん?どういうこと?
それってどういう意味?
臨床の現場では、皮膚糸状菌症・猫ひっかき病などの犬・猫由来の人獣共通感染症の問題がちゃんと認識されていないのだと理解しました。
残念ながら、人獣共通感染症の予防・啓発ができる人材の需要はありませんでした。
稼げない獣医師
一次診療の動物病院は「全て診る」が当たり前の総合診療です。
それなりの診療ができる獣医師が、日々の診療の一環として「人獣共通感染症の予防・啓発」をすることは可能でしょう。
でも、臨床未経験の私はその診療が十分に出来ません。
だから、雇ったところで稼げません。
加えて、「人獣共通感染症の予防・啓発」は事業モデルとして前例もありませんので、それ専門の獣医師を雇ったところでやっぱり稼げません。
稼げない獣医師を雇用する理由はどこにもありませんね…
共感は建前
求めていた動物病院を見つけることが出来なかったので、面接で私の考えに共感してくれる病院で働くことにしました。
ただ、実際に働いてみるとその共感は建前や嘘だったんだと気付きますw
動物病院は人手不足で、どこも人材を求めています。
だから、雇用契約が成立するまでは私に共感する姿勢を見せていたんだと思います。
自分で作ろう
私は求めていた働き方ができるところを探しながら動物病院への転職を繰り返していました。
でも、それは出来ないんだと徐々に理解し始めます。
臨床家に転職して3年目になった頃、「飼い主さんに人獣共通感染症の啓発ができる」ウェブサイト(ココ)を自分で作ろうと考えました。
私は「人獣共通感染症の予防や啓発を専門とする獣医師として働きたい」と考えて臨床家に転職したので、出来ることから始めました。
その当時は、「飼い主さんに人獣共通感染症の啓発ができる臨床家になりたい」という想いがまだありました。
だから、臨床家としては働き続けました。
最近は、専門性を持って働く獣医師もでてきています。
皮膚科だったり、画像診断科だったり、麻酔科などですね。
その延長で、人獣共通感染症を専門にする臨床家がいても不思議ではないと私は考えていました。
だから、最終目標は「人獣共通感染症の予防・啓発」を専門にする臨床獣医師として働くことにしたんです。
でも、別の理由でそれを諦めました。
EBVMは大学病院などの二次診療施設でないと難しい
獣医師は、科学的根拠に基づいた獣医療(Evidenced based veterinary medicine [EBVM])を提供する科学者だと思っていたのですが…
違いました。
完全に私のリサーチ不足でした。
詳細はサイト紹介(旧)に書いていますので、興味がある方はご覧ください。
感覚・経験を優先した獣医療、後進の指導に興味がない黙して語らず職人院長たち、各種法令が遵守されていない職場環境 etc…
借金してまで大学で勉強するのは何故だろう?資格を活かした仕事には就いたけれど、結局学んだことは活かせていない。
このように悩む日々が続きました。
様々な葛藤とストレスが積もり積もったある日、院長から聞かれた一言をきっかけに、私は臨床家を辞めました。
君の存在意義は何ですか?
そんなのあるわけではないでしょ!ちゃんと指導もしてくれないから、咄嗟に思いつく方法を苦し紛れに試しているだけですよ!ここにいても時間とエネルギーの無駄なんで辞めます!
私の存在意義は人獣共通感染症の啓発を飼い主さんに行うことだと思っています。
それが出来ていなかったので、私の存在意義はそこにはありませんでした。
加えて、臨床獣医師という職は、教科書や論文などに書かれていることを大切にしたい私の性には合いませんでした。
フリーランスという名の無職に
人獣共通感染症の予防・啓発を専門にする臨床獣医師として働くという目標があったので、しばらくは、新たな動物病院の就職先を探していました。
でも、見つからなかった。やっぱり、需要がないんですね。法律には「公衆衛生の向上に寄与するもの」って書いてあるのに…
仕方ないので、フリーランスとしてサイト運営に集中し、自分一人で出来る範囲のことをずっと続けようと思います。
組織人としての資質が備わっていない私はその方が性に合っているかもしれません。
サイトは立ち上げたばかりで、広告収入はほとんどないので無職同然ですけどね。
それでも、私にはやりたいことがあります。
それを実現するために挑戦したいんです!
飼い主に無知であって欲しくない
飼い主に人獣共通感染症の啓発を行うことに私がこだわる理由は、学んだことで衣食住を維持したいという考えだけではありません。
飼い主さんに無知であって欲しくないんです。
ペット由来の人獣共通感染症にも命に関わる病気がいくつかあります。
もし事前に人獣共通感染症の情報を持っていたら、生命の危ぶまれる状況に陥らなかったであろう飼い主さんたちが、そのような状況に陥ることを防ぎたい!
情報収集ができる場所
飼い主さん(or これから飼い主になる人)が必要とした時にどこで情報収集すれば良いのか?
それができる場所をココで提供していきたいと考えています。
まとめ
ココは研究職から犬・猫の臨床家へと転職した獣医師の修が運営するブログでした。
臨床家を辞めたことを機に、アバターと名前を変えて再出発します。
テーマは変わらず「ペット由来の人獣共通感染症の啓発」ですが、EBVMに関連する文献紹介やペット保険の記事の執筆はもうやりません。
文献紹介は人獣共通感染症に関する内容やその他の面白トピックに変更していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
2024年2月3日 アッチーブ(獣医師&獣医学博士)