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修

当サイトへようこそお越しくださいました!

数あるサイトの中からココを選んでくれてありがとうございます。

はじめまして。

このサイトを運営している獣医師の修です。

文字だけでは信用がありませんので、獣医師免許の写真を載せますね!

修は獣医師免許証を取得している

修

個人情報にあたる部分は怖いので勘弁してください。

大学を卒業したあとは、大学院の博士課程に進学して博士号を取得しました。

研究者を目指してポスドクの職を探していましたが、予算が獲得できず諦めて派遣社員となり製薬会社で研究職に就きます。

修

大学にいた頃は感染症の研究をし、製薬会社にいた時は老化の研究に取り組んでました!

転機は新型コロナウイルス感染症です。

コロナが流行したとき、犬や猫などの動物でも新型コロナウイルスの感染が報告されました。

それを知った時に「人獣共通感染症のことをもっと飼い主さんに伝えなきゃ」と感じたんです。

そして、それは私にピッタリな仕事だと思いました。

修

だって、私は感染症の研究をしたことがある獣医師で、専門も人獣共通感染症だったから。

思いったったら吉日!

私は「人獣共通感染症のことを飼い主に啓発できる臨床家になる」と決め、研究職から臨床家へと転職しました。

でも、臨床の現場は私の想像とは全然違う世界でした。

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臨床家は人獣共通感染症に興味が無い

修

臨床の現場は「人獣共通感染症の予防・啓発」に興味が無い人ばかり。

病院見学や面接などで「飼い主さんに人獣共通感染症の啓発ができる臨床家になりたい」と私が伝えてもあまり良い返答はありませんでした。

院長A
院長A

どういうこと?

院長B
院長B

それ、どういう意味?

臨床現場では、皮膚糸状菌症・猫ひっかき病などの犬・猫由来の人獣共通感染症の問題がちゃんと認識されていないんだと理解しました。

残念ながら、人獣共通感染症の予防・啓発ができる人材の需要はないようです。

稼げない獣医師

動物病院は「全て診る」が当たり前の総合診療です。

それなりの診療ができる獣医師が、日々の診療の一環として「人獣共通感染症の予防・啓発」をすることは可能でしょう。

修

でも、臨床未経験の私はその診療が十分に出来ません。だから、雇ったところで稼げません。

加えて、「人獣共通感染症の予防・啓発」は事業モデルとして前例もありませんので、それ専門の獣医師を雇ったところでやっぱり稼げません。

稼げない獣医師を雇用する理由はどこにもありませんね…

共感は建前

求めていた動物病院を見つけることが出来なかったので、面接で私の考えに共感してくれる病院で働くことにしました。

ただ、実際に働いてみるとその共感は建前(もしかすると嘘)だったんだと気付きますw

動物病院は人手不足で、どこも人材を求めています。

だから、雇用契約が成立するまでは私に共感する姿勢を見せていたんだと思います。

自分で作ってしまおう

臨床家に転職して3年目ですが、求めていた働き方ができないと分かったので自分で作ってしまおうと考えました。

修

動物病院をつくったわけではありませんよ。「飼い主さんに人獣共通感染症の啓発ができる」ウェブサイト(ココ)を作ろうと思ったんです。

私は「人獣共通感染症の予防や啓発を専門とする獣医師として働きたい」と考えて臨床家に転職したので、出来ることから始めることにしました。

ただ、「飼い主さんに人獣共通感染症の啓発ができる臨床家になりたい」という想いはまだあります。

だから、臨床家としては働き続けています。

飼い主に無知であって欲しくない

私は飼い主に無知であって欲しくありません。

ペット由来の人獣共通感染症にも命に関わる病気がいくつかあります。

もし事前に人獣共通感染症の情報を持っていたら、生命の危ぶまれる状況に陥らなかったであろう飼い主たちが、そのような状況に陥ることを防ぎたいのです。

情報収集ができる場所

飼い主(or これから飼い主になる人)が必要とした時にどこで情報収集すれば良いのか?

それができる場所をココで提供したいと考えています。

専門性を持って働く獣医師の登場

最近は、専門性を持って働く獣医師もでてきています。

修

皮膚科だったり、画像診断科だったり、麻酔科などですね。

その延長で、人獣共通感染症を専門にする臨床家がいても不思議ではないと私は考えています。

だから、私の最終目標は「人獣共通感染症の予防・啓発」を専門にする臨床獣医師として働くことです。

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獣医療は科学じゃない!?

これまでに 5 つの病院を経験しました。

獣医師は、科学的根拠に基づいた獣医療(Evidenced based veterinary medicine [EBVM])を提供する科学者だと思っていたのですが…

どの病院も EBVM よりも感覚・経験を優先した獣医療を提供していました。

院長C
院長C

教科書なんて当てにならない!

院長D
院長D

20年以上このやり方でやっているんだよね~

院長E
院長E

獣医療は科学じゃねぇ!!

このような発言をする職人院長ばかりで驚いています。

私が病院選びを間違えただけでしょうか?

修

借金までして大学で勉強した理由は何だったんだろうと悩む日々が続いています…

獣医学≠獣医療

「医学≠医療」と同じく「獣医学≠獣医療」であることは理解しています。

「教科書に書かれていることは国家試験に合格するための方便だ」という主張も一理あるでしょう。

経験を積んだ人の実体験に基づく肌感覚は貴重な財産であり,それを言語化することは容易ではないことも認識しています。

修

それでも,臨床経験ゼロの私に対して,その感覚の押し付け指導は困ります。

エビデンスや治療ガイドラインは少ない

獣医療ではエビデンスや標準治療のガイドラインが多くありませんし、外的妥当性の検討も十分とは言えません。

だから、エビデンスやガイドラインの有無にこだわっていたら何もできないってことも起こってしまうでしょう。

修

ただ、「治療ガイドラインに縛られない=エビデンスのない治療を行う」は違うと思うのです。

エビデンスが無いことを飼い主さんに伝え、その上でどうするかを飼い主さんが決められるような情報提供をしないとダメだと思うんです。

これは机上の空論でしょうか?

常識は時代で変わる

検査・治療の進め方、手術のやり方、薬の使い方には色々な常識があり、それは時代によって変わります。

そして、「常識」を取り入れる時期が各獣医師で異なるので、獣医師や動物病院ごとに多少の違いが出てくるのは当然でしょう。

問題は「古い方法である」と自分では理解している場合です。

修

「今までこの方法で問題が起きたことが無い」という経験が優先され、新たな方法に変える必要性を感じていない臨床家が多いなと感じます。

カルテを書かない獣医師も多い

修

カルテを記入しない獣医師も多くてビックリしています。

どうやって治療経過を評価しているだろう?

院長と呼ばれる人たちは記憶力がとんでもない化け物なのでしょうか。

「カルテは2-3行で書け」って言う院長もいれば、SOAP 方式で書いたカルテを「日記のようだ」と否定する院長もいましたね。

修

症例をどう評価して、何を期待して処置・処方を行い、その結果はどうなったのか?

せめてそれくらいはカルテに記録して欲しい。

でも、カルテに残っているのは日付・体重・体温と会計の記録だけ…

確かに2-3行だけどw

何も分からず、暗中模索する日々が続いています。

見て学べ

カルテが頼りにならないので自分の診察に活かすこともできません。

院長の質問にも答えることもできません。

「分かりません」と答えると、「何度も見ているのに何で分からないの?」という説教が始まります。

「やり方を教えてください」とお願いすると「何でも聞くんじゃない!やり方なら見て学べ!」という説教が始まります。

修

臨床家って大変ですね~

そういえば、私が出会った院長は皆、似たようなことを口にしていました。

院長C
院長C

俺がやっているのをちゃんと見てないから出来ないんだ!

ココが実験室で、扱っている動物が実験動物で、技術習得が目的の動物実験であるのなら「見よう見まね」でチャレンジしますよ!

でも,そうじゃない!

私がいるのは動物病院で、診ている犬や猫は飼い主さんから預かっている財産なんです。

修

「見よう見まね」でチャレンジするのは怖すぎますよ…

獣医療は言語化が困難?

専門技術が求められる仕事では「技を盗め」のような言葉をよく耳にします。

もちろん,言語化するのが難しい技術や領域は存在するでしょう。

色調変化の違いや音調変化の違いなど五感に依存する技術がそうだと思います。

修

それでは、獣医療は「言語化が困難な技術」に該当するのでしょうか?

これは業界全体でしっかりと議論しないとダメだと思います。

現時点での私の考えは次の通りです。

  • 教える理論を持ってないから教えないだけ
  • 言語化した指導の経験がないから教えることができないだけ
  • 過去の自分の経験に引きずられ「背中を見て学べ」が良いと思っているだけ

「素直が大切」が口癖の院長たち

院長A
院長A

「素直であることが大切!言われた通りに口答えせずやりなさい」

院長D
院長D

「素直に『はい、分かりました』と答える人が成長する人ですよ~」

教科書やガイドラインなどで幅広く共有されている診断・治療法なら「はい、分かりました。」と素直に答えるんですけどね。

疑問に感じたことを聞くと「いいからやれ」とか「理解する必要はない。仕事なんだから動け!」と言われる。

質問は「口答え」と認識されます。

修

分からないことを分かったふりするのは「素直」ですか?

EBVM の共有

最近になって EBVM を学ぶには大学病院などの二次診療施設でないと難しいと知りました。

修

これは完全に私のリサーチ不足でした。

でも、二次診療施設では「人獣共通感染症の予防や啓発」はできないので、二次診療施設への就職は考えてません。

そして、これまで見てきた院長たちのような職人獣医には絶対になりたくありません!

将来、一次診療で EBVM を実践する獣医師となるために、私は独りで勉強を始めることにしました。

修

元研究者のせいか文献検索や収集は好きなんですよね!

せっかく勉強したことを自分だけの世界にしまっておくのも勿体ないと思ったので、副業を兼ねてブログ形式で共有することにしました。

文献などを読んで感じたことや疑問点を元研究者目線で展開していく予定です。

なお、すでに論文紹介を継続されている獣医師さんはおりますが、各サイト(以下参照)ごとに興味・関心が異なるので棲み分けはできるかなと思っております。

  • 青銅色の小動物医療ジャーナルクラブ
  • ねころんで探せる小動物医療のジャーナルクラブ
  • 動物医療ジェネラリストのぼっちジャーナルクラブ
  • 不定期更新!犬と猫の医療のためのジャーナルクラブ

注意点

弊ブログの目的は「覚え書き」や「ノート」の共有であり、「獣医学的なアドバイス」ではありません(Not veterinary advice [NVA])。

各ページには文献へのリンクを貼っておきます。

あなたの職場での実践を検討される場合は、あなた自身が原文を読んだ上で自己責任でお願いいたします。

獣医学は科学であり獣医師は科学者です(と私は信じています)。

そして、処置を実施する理由は症例ごとに異なります。

私の解釈だけを信じ、それを選択するのは科学者として相応しくはありません。

論文の内容について、”Do your own research (DYOR)” してください。

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ペット保険の相談窓口は少ない

日々の診療の中で次のような質問も増えてきました。

ゲスト
飼い主A

ペット保険って入った方が良いですか?

ゲスト
飼い主B

ペット保険はどれがオススメですか?

基本的に動物病院でペット保険を紹介することはできません。

保険を紹介するには資格が必要なので、各保険のメリット・デメリットなど商品の詳細は話せないのです。

ただ、似たような飼い主さんが多くなってきたので、ちょっと調べてみました。

修

各保険サービスのサイトは、書いてある内容が類似していて商品間の違いがよく分からなかった。

さらに、色々と検索しても私が求めているような記事に出会えませんでした。

結局、各保険の紹介記事やHPに目を通して、書いてある内容を自分で整理するしかありませんでした。

ネット上の情報は不親切すぎですね。

これなら僕がまとめた方がわかりやすいかも!?

修

ただ、先にの書いたようにペット保険の紹介には資格が必要で、私はその資格を持っていないので概要しか書けません。

どこまで書けるかわかりませんが、獣医師の視点から見たペット保険のことをまとめていきたいと思います!

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獣医療界に残る古い常識

小動物の動物病院にいる獣医師は…

  • 動物病院は病気を診断・治療する所
  • 獣医師は動物の生命を救ってなんぼ

と考えている臨床家ばかり。

修

間違いではありませんが、私はそれだけではないと考えています。診断・治療・処方以外にも様々なサービスを提供できるよね!

その1つが最初に書いた「人獣共通感染症の予防・啓発」です。

「古い常識」と言えばベテラン獣医師から反感を買うのかもしれません。

ただ、臨床家は自分の経験を絶対視し、それを疑うことを知らないような気がするんです。

誰かがその旧態依然としたスタイルを壊す必要があると感じています。

私はココを運営しながら「獣医療界に残る古い常識」からの脱却法を模索してみようと思います。

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まとめ

ココは、研究職から犬・猫の臨床家へと転職した獣医師の修が運営するブログです。

  • 飼い主に人獣共通感染症の啓発を行います
  • EBVM に関連する文献を元研究者目線で勉強していきます
  • 臨床獣医師の視点からペット保険のことを解説します

なお、私は元研究者で学者気質でもあるので、文章が全体的に堅くなる傾向があります。

字体を崩してラフに書く努力もしていますが、正直、そういうのは苦手なので許してください。

どうぞよろしくお願いいたします。

2023年12月2日 修(獣医師&獣医学博士)

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