「動物のお医者さん」だけじゃない!高校生が知っておきたい獣医師の多彩なキャリアパス【臨床・研究・公務員など】とは?
- 獣医師の仕事 ≠ 動物のお医者さん
- 獣医師資格を持ってるだけ(獣医事非従事)の人
- 獣医師になる方法
- 臨床獣医師の年収
- 獣医師を目指す人へアドバイス
- 私が獣医事非従事である理由

こんちには!
獣医師のアッチーブです。
突然ですが、皆さんは「獣医」または「獣医師」と聞いて何を思い浮かべますか?
世間一般の認識は「獣医師=動物のお医者さん」だと思います。
でも、「動物のお医者さん」だけが「獣医師」ではありません。

「動物のお医者さん」ではない獣医師もたくさんいて、「獣医師」資格を活かして働く人と肩書だけの人がいるよ!
「獣医師 ≠ 動物のお医者さん」と聞いてビックリした方も多いかもしれませんね。
もちろん「動物のお医者さん」も獣医師の大切な仕事の 1 つです。
しかし、獣医師の仕事はそれ以外にもたくさんあるんです!
- 大学や民間企業で研究職に就く獣医師
- 農林水産分野や公衆衛生分野で働く獣医師
- 発展途上国における獣医学教育の指導・援助に取り組む獣医師
もちろん、獣医師の資格を持っているだけの人もいます。

今回は「獣医師」という資格を持つ者として、「動物のお医者さんだけが獣医じゃない」ってことを伝えたいと思い記事を書きました!
特に以下の方々に読んでもらえると嬉しいです。
- 獣医師に憧れる中学生&高校生とその親御さん
- 進路指導にあたる中学校&高校の教員

ぜひ、最後までお付き合いください!
この記事のゲスト:大翔さん
高校2年生。獣医師に憧れ、獣医学部(獣医学科)への進学を目指している。
「動物のお医者さん」だけじゃない!高校生が知っておきたい獣医師の多彩なキャリアパス

繰り返しになりますが、「動物のお医者さん」だけが「獣医師」ではありません!
獣医師を目指している方、特に高校生は、臨床以外にも研究・公務員などの多彩なキャリアパスがあることを知って欲しいですね。
この記事では獣医師の仕事を以下の 7 つに分類し、それぞれのキャリアパスを解説します。
- 犬・猫などの小動物を診る獣医師
- 牛・豚・鶏などの産業動物を診る獣医師
- 公務員としての獣医師
- 国家公務員の獣医師
- 地方公務員の獣医師
- 大学・企業・研究所で研究職に関わる獣医師
- 野生動物対策や動物園・水族館動物などの管理を行う獣医師
- 海外技術協力として発展途上国で働く獣医師
- 家畜衛生の向上指導
- 公衆衛生の向上指導
- その他の獣医師
- 幼稚園・小学校等における学校飼育動物活動を支援
- 動物と一緒に福祉施設の訪問活動等を行うの動物介在活動
- その他

獣医師の職域って、どうしてこんなに広いんですか?

イイ質問ですね!その質問に答えるためには獣医師の任務について知る必要があります!
獣医師の任務
日本には獣医師法という法律があり、その第一条で「獣医師の任務」について定めています。
第一条 獣医師は、飼育動物に関する診療及び保健衛生の指導その他の獣医事をつかさどることによつて、動物に関する保健衛生の向上及び畜産業の発達を図り、あわせて公衆衛生の向上に寄与するものとする。

獣医師に与えられた役割は 3 つあるんです!
- 動物に関する保健衛生の向上
- 畜産業の発達
- 公衆衛生の向上
この任務を遂行する手段の 1 つが、飼育動物に関する診療及び保健衛生の指導ですね。

これが「動物お医者さん」の仕事にあたります!
そして、「動物のお医者さん」だけが「獣医師」じゃない理由は、この後に書かれています!
法律には「その他の獣医事」って書かれていますね。

この「その他の獣医事」が、動物のお医者さんではない獣医師の仕事になります。

その「その他の獣医事」が獣医師じゃないとダメな仕事で…それに従事する獣医師は動物病院以外で働いているってことよね?

その通りです!それでは獣医師の具体的な仕事内容について見ていきましょう!
小動物の臨床獣医師

世間一般で認識されている「獣医さん」「動物のお医者さん」ですね!
犬・猫などのペットを対象に診療行為や飼育管理の指導などを行う獣医師さんです。
かかりつけ医の役割を果たす 0.5 ~ 1.0 次病院に勤務する獣医師は、動物の治療・健康診断だけでなく、しつけ・栄養相談など動物の飼育環境に関わる問題解決にも取り組みます。
人間の病院のような設備を備えた 1.5 ~ 2.0 次病院に勤務する獣医師は、高度な獣医療の提供にも挑戦しています。

近年は、以下のような専門の動物病院も増えてきました。
- 眼科
- 歯科
- 皮膚科
- 腫瘍科
- 神経科
- 行動科
- 繁殖科
- 画像診断科

医師と同様に、専門分野を持つ獣医師の数も増えてきていますね!
小動物の臨床獣医師の数
動物のお医者さんのイメージが強いせいか、小動物の臨床獣医師を目指して獣医学部・獣医学科に入学する人は多いですね。
そして、獣医師として活動する人の大半も小動物の臨床獣医師となっています。
動物病院は供給過剰
犬や猫などのペットを対象とする動物病院の数は増え続けています[1]。
一方で、犬の飼育頭数は減り続け、猫の飼育頭数は微増という状況です[2]。

どういう意味か分かりますか?

競争相手が多い!

その通り!
動物病院数は増加傾向だけど、ペットの飼育数は減少傾向なので、小動物臨床のビジネス環境は厳しさを増すばかり…
ちなみに、人口10万人あたりの動物病院数[3]は、1位と47位で2倍以上の差がありますよ~
1位 | 東京 | 12.66 |
2位 | 神奈川 | 12.10 |
3位 | 千葉 | 10.98 |
4位 | 山梨 | 10.86 |
5位 | 長野 | 10.45 |
6位 | 埼玉 | 10.33 |
7位 | 静岡 | 10.24 |
8位 | 群馬 | 10.11 |
9位 | 兵庫 | 10.06 |
10位 | 山口 | 10.06 |
11位 | 高知 | 9.97 |
12位 | 北海道 | 9.86 |
13位 | 京都 | 9.81 |
14位 | 茨城 | 9.77 |
15位 | 和歌山 | 9.75 |
16位 | 奈良 | 9.67 |
17位 | 栃木 | 9.57 |
18位 | 鹿児島 | 9.45 |
19位 | 徳島 | 9.44 |
20位 | 三重 | 9.38 |
21位 | 大阪 | 9.21 |
22位 | 宮崎 | 9.16 |
23位 | 愛知 | 9.06 |
24位 | 岐阜 | 8.94 |
25位 | 島根 | 8.79 |
26位 | 香川 | 8.74 |
27位 | 広島 | 8.68 |
28位 | 沖縄 | 8.66 |
29位 | 石川 | 8.56 |
30位 | 福岡 | 8.41 |
31位 | 熊本 | 8.23 |
32位 | 大分 | 8.10 |
33位 | 宮城 | 7.99 |
34位 | 岡山 | 7.89 |
35位 | 岩手 | 7.68 |
36位 | 滋賀 | 7.64 |
37位 | 鳥取 | 7.59 |
38位 | 福島 | 7.53 |
39位 | 愛媛 | 7.42 |
40位 | 新潟 | 7.18 |
41位 | 長崎 | 6.63 |
42位 | 秋田 | 6.35 |
43位 | 佐賀 | 6.04 |
44位 | 福井 | 6.00 |
45位 | 山形 | 5.62 |
46位 | 富山 | 5.51 |
47位 | 青森 | 5.25 |
[1] 飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)- 農林水産省
[2] 全国犬猫飼育実態調査|一般社団法人ペットフード協会
[3] [1] と政府統計の総合窓口(e-Stat)の都道府県別人口をもとに筆者が計算
動物病院は個人経営が多い
これは小動物に限ったことではありませんが、動物病院は個人経営が多いです。
また、動物病院の6~7割は獣医師を1人しか雇っていません。

これは、獣医師=院長=財務管理者=労務管理者ってことを意味します。
獣医師の仕事は診療とそれに付随する業務ですが、1人の獣医師による個人経営では、それ以外の仕事も発生します。
でも、獣医師(院長)自身は診療にしか興味がない人が多く、昔ながらの「人間関係」を基盤とした経営をしているところも多いですよ。

どういう意味ですか?

信頼関係という言葉を盾にして「後進の指導・財務・労務の管理が疎かにしている」という意味です。
いわゆる「ブラック」な職場環境となっている動物病院もありますよ。
「動物の命と向き合う尊い仕事」という社会的なイメージも重なり、犠牲となるスタッフは増えているという印象ですね。

ごめん!
別に脅しているわけじゃないよ。
ただ、小動物の臨床獣医師を目指す人(特に開業志向がある人)は、こういった現状をしっかり把握しておく必要があります。
就職した病院が良くも悪くもお手本に
財務や労務など経営に関することは大学でも教わりませんので、獣医師として働きながら経営に関する勉強もする必要があります。
また、動物病院の院長で40代~の人は、獣医療に関してもちゃんと指導されていない人が多いかもしれません。

それはどういう意味なの!?

「院長・先輩獣医師を観察し、それを見様見真似で実践する」というスタイルで経験を積んでいる人が多いので、後進の指導のやり方が分からない人が多いです。自分と同じ環境において育ってきた人だけを大事にするって感じかな。

職人ですね…

臨床獣医師は職人さんばかりですよ(笑)。中には、将来のライバルは育てないって人もいるからねwww
そういった環境で経験を積んだ獣医師は、経営に必要な知識やスキルを持ち合わせていません。
例えば、獣医師や動物看護師などの労働環境よりも「動物の命と向き合う尊い仕事」などのイメージを優先させる病院で修行すると、新たに開業する病院もそうなります。

良くも悪くも自分が就職した病院がお手本となってしまいますので、病院選びは慎重にね!
小動物の臨床獣医師が対象とする動物
ちなみに「小動物」の大半は犬や猫です。
最近は、ウサギ・ハムスター・フェレット・小鳥・ヘビ・カメなどエキゾチックアニマルを専門にする獣医師も増えてきています。
ただ、犬や猫を専門にする小動物の臨床獣医師が大半です。

その理由は診ることが出来ないからです。

獣医師なら、どんな動物も診ることが出来るんじゃないの?

それは誤りですが、私も獣医学を学ぶ前はそう思ってましたw だから、そう思う人が多いことは理解しています!
エキゾチックアニマルを診ることができない理由
エキゾチックアニマルに関しては、大学の授業ではほとんど教わりません。
大学の授業で教わるのは、犬・猫・牛・豚・馬・鶏などです。

講義数で考えると、牛と犬の病気 > 豚・猫の病気 > 馬・鶏の病気って感じだね。
実験動物学ではマウスやウサギなどの勉強を、家畜衛生学では魚やミツバチの勉強もあります。
しかし、ペットとして飼育されていることを想定していないため、臨床獣医師のための勉強ではありません。

じゃあ、エキゾチックアニマル専門の獣医師は、どこで勉強しているの?

獣医師になって働き始めてから勉強する人が多いですね。エキゾチックアニマル専門の獣医として活躍している獣医師の元で研修を受けたり、海外に留学したりする場合が多いですよ!
それでもエキゾチックアニマルを飼育する人が増えているという印象はあります。
その影響かは分かりませんが、国家試験にウサギやフェレットなどの問題が出題される時があります。
ウサギ、雄、2 歳齢。食欲不振を主訴に来院。〔図 60 - A, B〕は吻部の外貌である。身体検査や血液検査、腹部X 線検査では明らかな異常は確認されなかった。食欲不振の原因として最も疑われるのはどれか。
1。口腔内腫瘍
2。口腔内異物
3。口唇部肉芽腫
4。切歯の不正咬
5。臼歯の不正咬合第71回獣医師国家試験(令和元年度)問題Cの問60より引用
あくまでも国家試験対策ですが、ウサギやフェレットなどを臨床系の講義で触れる大学もあると聞いています。
ただ、現状はメインではありません。

「色々な動物のことを勉強したい」って理由で、獣医学部・獣医学科を目指すことを否定はしません。でも、私はオススメしません!
産業動物の臨床獣医師

こちらもいわゆる「獣医さん」「動物のお医者さん」ですね。
牛・馬・豚・鶏などの診療と病気の予防、飼養衛生管理の指導を行う獣医師さんです。
農村地域などで開業する獣医師もいれば、農業共済組合(NOSAI)や農業協同組合(JA)などに勤務する獣医師もいます。
1 頭ずつ診る診療形態もあれば、ハードヘルス(群診療)型の診療形態もありますよ!

酪農・畜産コンサルタントっていうスタイルもありますね!
後述する公務員獣医師は、家畜伝染病の防疫や家畜の改良増殖に特化した仕事に取組みます。
馬の獣医師
馬を診る獣医師を目指す人も多いです。
そんな人が目指すのは、日本中央競馬会(JRA)ですね。
ただ、毎年数名の採用枠しかありません。
また、私が学生の頃は求人案内も非公開で、教授から内々に教えてもらうというシステムでした。

理由は分かりませんが、おそらく、中途半端な志望理由による応募を無くすためだと思います。
私の同級生で JRA に就職した人は、馬術部に所属していました。
その理由は、常に馬やそれに関連する情報に触れることができる環境を作るためだと言っていました。

早朝から活動があるため、授業中はよく居眠りをしていたけどね(笑)学生としては不誠実ですが、将来を見据えた正しい努力だったと思います。
JRA ≠ 馬の獣医師の就職先
ちなみに、 JRA だけが馬の獣医師の就職先ではありません。
繁殖馬や肥育馬専門の獣医師もいます。
そういった民間の動物病院に勤務するというキャリアパスもありますよ!
公務員の獣医師
国家公務員として勤務する場合と地方公務員として勤務する場合があります。
国家公務員の獣医師
厚生労働省と農林水産省では、獣医系技術職員(獣医系技官)の採用があります。

この採用は「国家公務員総合職(院卒者)」に相当しますが、一般の総合職試験とは別枠の採用です。
本省や各空港の検疫所・動物検疫所などが勤務先となり、公衆衛生や家畜衛生の分野において、様々な施策を講じています。
厚生労働省では、食品安全対策や感染症対策などが職務です。
農林水産省では、輸出入される動物及び畜産物の検疫業務などが職務です。
空港の動物・植物検疫所で働く獣医師
羽田空港などの国際空港には動物検疫所と植物検疫所があります。
ココでは、観光客が海外から持ち込んだ食品が国内に入り込まないように厳しくチェックを行います。

どうして?

海外から持ち込んだ食品には家畜や農作物に被害をもたらす病原体が混じっている可能性があるからです。
2018年に豚熱(当時は豚コレラ)が日本で発生し、7万頭の豚が殺処分されました。
それまで日本は26年間も発生がなかった伝染病で、どこから侵入したのか分かっていません。
ただ、可能性の1つとして違法に持ち込まれた肉製品の食べ残しが原因ではないかと言われています。
それらが野外に放置され、野生動物に入り込んでしまい、それを起点に家畜へ拡大した可能性があります。

動物検疫の詳細に関しては以下の記事をご覧ください。

環境省や財務省に勤める獣医師
私の同級生は、環境保全や動物保護に興味をもち環境省に入省しました。
ただ、環境省には獣医系技官の枠が無いので、一般の総合職試験で採用されています
また、変わったタイプでは財務省に勤務する人もいると聞いたことがあります。

財務省?獣医とは縁がなさそうな省庁ですね。

私も詳細は把握していませんが、動物の密輸などを税関で監視するという職務があるのかなって思ってます。
ちょっと前にもショウガラゴやピグミーマーモセットを密輸しようとしていた男性が逮捕されました。

逮捕容疑に関税法違反(無許可輸入未遂)があったので、検疫所ではなく税関が通報したのかなと想像しています。
地方公務員の獣医師
都道府県や市区町村が行う試験を受けて地方公務員として勤務する獣医師もいます。

主な勤務先は以下の通りです。
- 保健所
- 水道局
- 衛生研究所
- 動物愛護施設
- 食肉衛生検査所
- 家畜保健衛生所
- 公営の動物園や水族館
- 畜産・林業・水産試験場
食品衛生
牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類は、食肉センターで肉となる段階で獣医師の中から任命されたと畜検査員または食鳥処理衛生管理者による厳重な検査が義務づけられています。
牛乳や魚介類などのその他の食品も、製造施設・市場・販売店などで食品衛生監視員*や食品衛生管理者*による検査や取り扱いに関する指導が行われています。
*医師、歯科医師、薬剤師または獣医師に該当する者から選ばれます。
民間企業で食品衛生を任務とする獣医師

ちなみに、食品衛生を担当するのは、公務員だけではありませんよ!
大手百貨店に勤め、百貨店で取り扱う食料品の品質管理を任務としている獣医師もいます。
例えば、次のような業務を担当しています。
- 食品売場、店内、厨房への立ち入り点検
- 行政担当者(保健所職員)への連絡および来店時対応
- POP広告、価格、飲食メニューなどの品質表示が適正になされているかの確認
環境衛生
生活環境の衛生にかかわる監視・指導業務は環境衛生監視員*が担っています。

主に以下の施設の立入検査や監視指導を行います。
- 旅館
- 化製場
- 火葬場
- 公衆浴場
- 理・美容室
- クリーニング店
- ビルなどの特定建築物
- 映画館、演芸場などの興行所
*医師、歯科医師、薬剤師または獣医師に該当する者から選ばれることが望ましいとされています。
狂犬病予防対策
保健所や動物愛護センターなどには、獣医師の中から任命された狂犬病予防員が配置されています。
狂犬病予防員は、犬の登録・狂犬病予防注射の推進、未登録・未注射犬の捕獲業務などに従事しています。
動物園や水族館に勤務する獣医師
公営の動物園や水族館の場合は、地方公務員の勤務先となります。
ただ、自治体によって配属のされ方は様々ですので、必ずしも希望通りに配置されるとは限りません。
また、配置されても 2~3 年で異動になることもあり、ずっと勤務できるわけではありません。

旭山動物園の坂東さんはずっと動物園ですよね?

確かに、坂東さんはずっと旭山動物園に勤務しています。でも、それは超レアなケースだと思ってください。
坂東さんのケースを普通だと思い込んで公務員の獣医師を目指すことは止めた方が良いです。
その他

法令で獣医師の資格を求める仕事が他にもあります。詳しくこちらの記事をご覧ください。
研究職の獣医師

大学や企業などの研究所で研究職に関わる獣医師もいます。
獣医師として採用される場合とそうではない場合があります。
例えば、製薬関係の会社の場合は、医薬品の予防効果・治療効果・毒性などを調べる各種試験を実施するために動物実験を行います。

獣医師として採用された社員は、試験に必要な実験動物の飼育管理、試験計画の立案、病理組織検査などが職務になります。
また、国立感染症研究所や各都道府県の衛生研究所などの公的な研究機関で活躍する獣医師もいます。

ヒトや家畜の感染症の研究者が多いという印象です。
ちなみに、この場合は公務員または準公務員という扱いになります。
さらに、大学の研究室で教育者と研究者を両立する人もいます。
所属する学部・学科にごとに様々ですが、獣医系の学部なら獣医学生の教育と獣医学に関する研究を担当することになります。

なお、「獣医師だから獣医学の研究しなきゃ」みたいな縛りはありません。
獣医師がヒトの病気を研究することもあれば、医師が動物の病気の研究をすることもあります。
博士号の肩書き
研究者は、博士号(Ph.D.)を取得している人が多いです。
これは獣医師の研究職も同様です。
これに関連した誤解で「獣医師=獣医学博士」というものがあります。

えっ!違うんですか?

はい、違います!「〇〇博士」の〇〇は、博士号を取得した大学の課程に由来します。
獣医学課程の大学院で博士号を取得したら「獣医学博士」ですが、医学課程の大学院で博士号を取得したら「医学博士」です。
「〇〇博士」は日本だけ

なんか面白いですね。これを知っていると名刺の見方も変わるかも。

でも、「〇〇博士」って書くのは日本だけですよ!

えっ!?

海外では “Ph.D.” って書かれるだけですから。名刺を見ただけでは専門分野が分からないことも多いんだよね!
動物園・水族館に勤める獣医師
公務員の項でも触れましたが、動物園や水族館も獣医師の勤務先の 1 つです。

公営施設の場合は公務員ですが、民間施設の場合はその施設の従業員という扱いになります。
非常に人気の職域ですが、採用枠は少なく、とても狭き門です。
また、全ての動物園や水族館が獣医師を雇用しているわけではありません。

治療や健診を動物病院に委嘱している動物園や水族館もありますから。
野生動物対策を担当する獣医師

令和4年度の有害鳥獣による農林水産業被害は約156億円でした。
農林水産省や自治体は様々な被害防止策を講じていますが、その任務にあたる職員として獣医師を活用する自治体もあると聞いています。
また、アライグマやカミツキガメなどの外来生物が、農作物・生態系・人間の生活環境に与える影響も深刻です。
こちらも環境省や自治体が様々な対策を講じており、その任務にあたる職員として獣医師を採用または獣医師に委嘱する自治体もあると聞いています。
ただし、これらの任務に獣医師の資格は必須ではありません。

だから、例外を除いて獣医師でなければダメという理由もありません。

例外って?

動物の安楽殺処分が必要な場合です。
各種指針に基づいた殺処分を行う場合、麻酔薬などの医薬品の取り扱いが必須です。
薬機法上、医薬品の使用を伴う処置を行うのは獣医師でなくてはなりません。
農作物被害を減らすために捕獲したシカやイノシシなどの肉を資源として活用する動き(ジビエ振興)が始まっています。ただ、野生鳥獣肉はまだ食肉検査の対象外です。しかし、家畜とは異なる処理(屋外で捕獲・捕殺)が行われることから、厚生労働省は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」を公表しています。今後は、食品衛生の観点からも野生動物対策をする獣医師が出てくるかもしれません。
クマ対策

2023年は日本全国でクマによる被害が多く発生しましたね。
対策の仕方は自治体ごとに異なりますが、その1つとして麻酔銃の使用があります。
この麻酔銃の使用は獣医師しかできません。
ただ、麻酔銃を扱える獣医師の数は非常に少ないことが問題となっています。
野生動物専門の獣医師

エキゾチックアニマル同様に、野生動物(動物園・水族館動物を含む)についても、大学で教わる機会はほとんどありません。
だから、日本の大学で勉強するだけでは、野生動物専門の獣医師になることは難しいでしょう。
一方で、海外には野生動物専門の獣医師を養成する課程があります。
例えば、英国の王立獣医大学には、ロンドン動物園を舞台にした野生動物医学コースがあります。
ただし、これは専門職大学院です。
獣医師としての専門知識と技術があり、且つ、ネイティブスピーカーに勝るとも劣らない流暢な英語力が必要ですよ。

将来、ココに進学するにしても、先ずは国内で獣医学をしっかりと勉強しましょう!
発展途上国で働く獣医師
海外技術協力または海外技術交流の一環で発展途上国に派遣される獣医師もいます。
例えば、次のような職務があります。
- 家畜衛生体制の整備:家畜の健康管理、病気の診断・予防
- 獣医学教育体制の整備に関する指導・援助
- 医薬品の検定体制の指導・援助
海外に行くだけでなく、海外からの研修生を受け入れる場合もあります。

ちなみに、これらの仕事は知識や技術などの経験があることが前提です。
新卒者の募集は少なく、例えば、「産業動物獣医師として5年以上の経験を有する者」みたいな募集が一般的ですよ。
JICAのジュニア専門員制度
国際協力業務に従事することを志望する若手人材を対象とした養成制度です。
JICAが事業の実地研修する機会を提供してくれます。
分野は様々ですが、獣医師関連では畜産振興と家畜衛生の強化などがあります。
期間は最長1年6ヵ月間で、研修終了後は専門家等として海外へ長期派遣されます。

詳しくは JICA の HP(以下参照)をご覧ください。

国際協力人材登録制度
国際協力では、さまざまな分野の専門性・技術・経験を有した人材が必要です。
ただ、そういった人材を募集によって見つけるのは容易ではありません。
だから、国際協力実施機関・団体が行う国際協力活動に参加する意志を持った人たちの事前登録制度が始っています!

詳しくは「PARTNER(以下参照)」をご覧ください。

その他の獣医師
幼稚園・小学校などにおける学校飼育動物を管理する獣医師がいます。
ただ、それを専門にする獣医師がいるのかどうかは分かりません。

私が知っているのは、地方の獣医師会や動物病院が学校から受託するケースです。
また、動物と一緒に福祉施設の訪問活動を支援する獣医師もいます。
こちらもそれを専門とする獣医師がいるのかどうかは分かりません。

地方獣医師会と一般の飼育者が協力したボランティアグループが発足しているという話は聞いたことがあります。
獣医師のちょっと変わったキャリアパス
最後にちょっと変わったキャリアパスを歩んでいる獣医師さんを 2 人紹介します。
- 冒険家の三浦雄一郎さん
- アニメーション監督の芦名みのるさん
エベレスト登頂に 3 回も成功している三浦雄一郎さんは、実は獣医師の資格をもっています。

後述する「獣医事に従事しないもの」の 1 人ですね。
芦名さんは、動物病院を開業しながらアニメの制作も手がけるクリエイターです。
「怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~」や「異世界かるてっと」が有名ですね。
政治家になる獣医師
獣医師資格をもっている人を調べていたら、政治家になる獣医師も多いとに気づきました。
亡くなった方も含めると6人(五十音順)も確認できましたよ!
- 上村清隆さん
- 北村直人さん
- 藏内勇夫さん
- 広沢弁二さん
- 三塚博さん
- 山際大志郎さん
獣医師の資格を取得するまで
「獣医師」の資格を得るためには、以下の手順を踏む必要があります。
- 獣医課程を修了
- 獣医師国家試験の受験手続き
- 獣医師国家試験に合格
- 政令で定める額の手数料を納付
- 農林水産省の獣医師名簿へ登録
先ずは、獣医学課程のある大学で 6 年間勉強しなければなりません。

現在、獣医学課程のある日本の大学は次の 17 校です。
国立
- 北海道大学:獣医学部 共同獣医学課程
- 帯広畜産大学:畜産学部 共同獣医学課程
- 岩手大学:農学部 共同獣医学科
- 東京大学:農学部 獣医学課程
- 東京農工大学:農学部 共同獣医学科
- 岐阜大学:応用生物科学部 共同獣医学課程
- 鳥取大学:農学部 共同獣医学科
- 山口大学:共同獣医学部
- 宮崎大学:農学部 獣医学科
- 鹿児島大学:共同獣医学部
公立
- 大阪公立大学:農学部 生命環境科学域 獣医学類
私立
- 酪農学園大学:獣医学群 獣医学類
- 麻布大学:獣医学部 獣医学科
- 北里大学:獣医学部 獣医学科
- 日本大学:生物資源科学部 獣医学科
- 日本獣医生命科学大学:獣医学部 獣医学科
- 岡山理科大学:獣医学部 獣医学科
ちなみに、2023年度は岡山理科大獣医学部の初の新卒者が国家試験を受験しました。
114人が受験して77人が合格(合格率:67.5%)したようです。

17大学の新卒者の平均合格率84.4%を大きく下回っているので、初陣としては残念な感じですね。
なお、岩手大学は再来年4月に獣医学部の新設を目指すというお知らせが11月28日にありました。

上記の大学で獣医課程を修了すると、獣医師国家試験の受験資格を得ることができます。

当然、獣医師国家試験には合格しなければなりません。
国家試験に合格したら、今度は、政令で定める額の手数料を納めます。
そして、問題が無ければ、農林水産省の獣医師名簿に登録されます。

この状態になって初めて「獣医師」と名乗ることができるよ。

獣医師名簿に登録されないときもあるんですか?

獣医師法で定める事柄に触れるような場合は登録されませんよ!例えば、「罰金以上の刑に処せられた者」とか。

そうなんですね…僕も気を付けなきゃ。
獣医師の年収

組織や職域によって年収はバラバラなので、獣医師の年収は〇〇万円と一概に言うことはできません。
例えば、民間企業・診療施設で働く獣医師は、令和4年賃金構造基本統計調査によると年収は 290~610 万円です。

予想していたよりも低い…

同じ統計で、医師は年収 420~1,400 万円、歯科医師は年収 370~920 万円、薬剤師は年収 310~470 万円です。
残業代や賞与などは含めていないので実際の額はもう少し高くなりますが、獣医師はそんなに稼げる仕事ではありません。
獣医師の年収を医師や歯科医師と同じくらいだと勘違いしている人は、多いですけどね。
また、地方公務員の獣医師(保健所や家畜保健衛生所などに獣医師として働く職員)は、令和3年地方公務員給与実態調査*によると平均年収は約396.8万円**です。

こっちも予想していたよりも低い…

同じ統計で医師・歯科医師職の平均年収は約678.6万円**なので…かなり差があるのが分かると思います。
*参照:「第5表 職種別職員の平均給与額」の全地方公共団体「薬剤師・医療技術職7」
**平均基本給月額(B+D+E)を単純に12倍した値で、残業代や賞与などは含めていません
獣医師を目指す人にアドバイス

「獣医師=動物お医者さん」と信じていると大変ですよ。
獣医師は、動物の健康だけではなく、人の健康と福祉にも貢献する専門職です。
獣医師になるためには、農林水産省が指定した獣医学科を設置する 6 年制の大学を卒業し、獣医師国家試験に合格しなければなりません。

6 年間で勉強する内容は膨大です。
また、専門科目は「動物のお医者さん」に関する科目だけでなく、本記事で紹介した「家畜衛生」や「公衆衛生」などの科目も含みます。
例えば、以下は私が学生の時に取得した科目の内訳です。

「動物のお医者さん」に関する科目(動物医療学)は全体の 1/3 くらいですね。
「獣医師=動物お医者さんだと思ってた」とか「動物のお医者さんになりたいのに、何でそれ以外の勉強をしなくてはダメなの?」みたいな愚痴を言う学生がいます。
臨床とは関係が薄い科目で、興味・関心が薄れて学ぶ意欲を失った者が多かった印象ですね。

単位が取得できずに留年する者や退学する者もいました。脅すわけではありませんが、「獣医師=動物お医者さん」と信じていると 6 年間は苦痛かもしれません。
獣医事に従事しないもの
先ほど「獣医師として採用されない場合もある」と書きました。

私もその1人です。臨床獣医師をやってた時期もありましたが、再び獣医師の資格を持っているだけになりました。

勿体ないって言うと失礼ですか?
失礼ではありませんが、耳に胼胝ができるほど聞かされる人は多いと思います。
私も同じことを周囲から何度も言われました。

でも、学費や時間のことを考えたらと「もったいない」という意見も理解できます。事実、私が臨床家になったネガティブな理由は「もったいない」と感じてしまったからです。
私のように獣医学の技術・知識を要しない職種に従事する者(獣医師資格を持っているだけの人)を「獣医事に従事しないもの(獣医事非従事者)」と呼びます。
実は、獣医師資格を持つ者の 10% くらいは「獣医事に従事しないもの」なんですよ!

へぇ~ところで、アーチーブさんはどうして獣医師資格を活かした仕事をしていないの?

やっぱり、気になりますか?

うん。
「臨床獣医師」として働かなかった理由
私が最初から「臨床獣医師」として働かなかった理由は 3 つです。
- 「獣医師になりたい」ではなく「獣医学を学びたいだけ」だった
- 「なぜ?どうして?」という好奇心の方が強かった
- 普通自動車免許が取得できなかった
「獣医学を学びたいだけ」だった
獣医師になりたいと思ったのは小学校高学年くらいです。

高校生までは、「私は獣医師になりたい」から獣医学部を目指していると思ってました。でも、実際は違いました!
大学に入学して、獣医学を学びながら気付いたんです。
学ぶことそれ自体が面白い!
俺は、獣医学をただ勉強したいだけだ。

私は、獣医師になって何かしたいと思ってたわけではありませんでした。
好奇心の方が強かった
単に「獣医学を勉強したかっただけ」ですが、そんな私にも 「動物の命を救いたい」とか「人の生活を守りたい」という想いはあります。
ただ、それ以上に「なぜ?どうして?」という好奇心の方が強かったんです。

その病気になると、どうして苦しい?
身体の中で何が起きているんだろうか?
病原体や毒物の存在意義って何だろう?
授業が無い時は、こういったことばかり考えて、図書館で書籍を読み漁ってましたね!
普通自動車の免許が取得できなかった
例えば、産業動物の獣医師は往診がメインなので運転免許が必要です。
また、企業や公務員でも自動車免許を必須するところは多いです。

でも、私は普通自動車免許が取得できませんでした。
その理由は2つです。
- 蛇行運転が改善できなかった。
- 興味が無かった。
蛇行運転が改善できなかった
坂道発進や S 字カーブなどは難なくクリアしましたよ!
でも、何故か蛇行運転だけは修正できませんでした。

自分でも蛇行しているという感覚がなかったので、改善しようがないと諦めました。
興味が無かった

車を運転するということに興味がなかった私は、勉強する意欲が皆無でした。
意欲が無かったので、勉強してもすぐに忘れる「三歩歩けば忘れる鶏」だったんですね!
やっぱり興味・関心って大切なんだなって改めて感じました。
学んだ知識・技術は活かせていた
私は「獣医師」としては働いていませんでしたが、仕事や日常生活では獣医学の知識・技術を使っていました。
例えば、仕事で実験動物を使うときは実験動物学や外科・内科学の知識が役に立ちました。
薬剤や消毒薬の機序を考える時は薬理学や衛生学の知識があって良かったと思いました。
また、COVID-19 や麻疹・風疹のような話はウイルス学や公衆衛生学の知識があれば理解しやすいですし、自分で色々と調べることもできました。

資格を活かすことは出来てませんが、知識・技術は活かせていたんですよ!
臨床家への転職を決意

えっ!?でもさっき、臨床獣医師だった時期もあったって言ってたよね?じゃあ、なんで臨床家になろうと思ったんですか?

痛いところを突く質問ですねw
それにはポジティブな理由とネガティブな理由があります。
ポジティブな理由は2つです。
- 研究職の経験や知識を臨床の現場で活用できるのか挑戦したい
- 公衆衛生の向上のために、臨床家としてできることを探りたい

「動物の命を救いたい」じゃないんですね…

もちろん、そういう気持ちもありますよ!それ以上に、自分の経験や知識を別の分野で応用してみたいという想いがあります。

ふ~ん。逆にネガティブな理由はなんですか?
ネガティブな理由も2つです!
- 何のために奨学金返済をしているのか分からなくなったから
- 学歴社会と言われるけど「何を学んだか?」は評価されない現実に嫌気がさしたから

何を学んだ?どれだけ真面目に学業に専念したか?社会はそれを重視してくれると信じていたので、借金してでも学んだ者勝ちだと思っていたのですが、完全に私の勘違いでした(笑)

奨学金返済の大変さと虚しさが負の相乗効果を発揮し、ついに私も「もったいない」って感じちゃったんですね。
臨床獣医師は性に合わない
私はペット由来の人獣共通感染症の予防や啓発ができる臨床獣医師になりたいと考えて臨床家に転職しました。
3年弱で5つの病院を経験しましたが…

私が出会った臨床家は皆、人獣共通感染症に興味が無かったんですよね。
目指している姿に近づけないと分かった時点でやる気と熱意はだいぶ失せましたw
ただ、一通りの臨床スキルを身に着けてから独りで挑戦すれば良いという考えもあったので日々頑張ってたのですが、別の問題でも躓きました。

それは獣医学や各種法令を無視した獣医療の存在です。
獣医師は獣医学に基づいたを提供する科学者だと思っていたのですが…どうやらそれは私の勘違いだったようですw
また、各種法令を無視する院長たちばかりで唖然としてしまいましたw

法治国家の日本で「それ、大丈夫ですか?」って思うことが多発するんですよね。

借金してまで大学で勉強した理由は何だっただろうか…
さらに、一次診療の獣医療は薄利多売が基本でした。
丁寧に・正確に診察した獣医師よりも件数を捌く獣医師が評価される世界だったんです。

1つのことに関して、あらゆる角度から多面的に思考を巡らせたい私には不向きの場所でした。
臨床獣医師という職は、私の性には全く合いませんでした。
より詳細な内容は以下のページでまとめていますので、合わせてご覧ください。






こんな話を聞いて、参考になりましたか?

もちろんです!イメージ先行で自分の将来を決めちゃダメってことがよく分かりました。ちゃんと、現実がどうなっているのかを調べる必要がありますね!

正直でよろしい(笑)
【まとめ】獣医師の仕事
本記事では獣医師の仕事についてまとめました。
「動物のお医者さんだけが獣医じゃない」と聞いてビックリした方も多いかもしれません。
ただ、獣医師資格を持つ者として、「獣医師≠動物のお医者さん」ってこと伝えたかったんです。

獣医師の活躍場所は非常に多種多彩です。
獣医師資格を有しているだけの人から獣医師として働く人まで、働き方も色々です。
だから、皆さんの周りにも獣医師さんがいるかもしれませんよ!
もし「動物のお医者じゃない獣医師」に出会っても、もう驚かないでくださいね!
獣医師のことをもっと知りたい方へ
- 「獣医師たちのたたかい」
The Asahi Shimbun GLOBE+、Sunday, Jan 15, 2012 No.79
(朝日新聞縮刷版 2012年1月号【通巻1087号】 p.p. 783-786)

図書館では過去の新聞記事も閲覧できるよ!館によっては縮刷版になっているかもしれないけどね。
- 農林水産省の広報誌 aff(あふ)
- 公益社団法人 日本獣医師会HP

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。
2024年3月29日 アッチーブ(獣医師&獣医学博士)
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